DWCに関するプレイ日記です。FOはおやすみ
2006/07/03/Mon
滝水の月。一人の男が、冒険者ギルドに向かっていた。
ギルドの個人ポストをしばらくごそごそと漁ったあと、明らかに入ったときよりも大量の荷物を持って出てきている。
――これは、何か怪しい取引なのでは?
グインギルドに勤める、ラッキーはその男の後をひそかにつけることにした。
男は、ネグレーヌ商店へと向かった。
どうやら男の職業はシーフの様子。
――ますます、怪しいであります…
ラッキーはひそかに、ネグレーヌ商店の前で聞き耳を立てることにした。
「だからね、ネグさん、何もギルド規定量以上の道具を持つわけじゃないんですって」
「そういうがのう、アイテム袋を二つ以上冒険者に渡すのは、ギルド規定で禁じられていることで…」
――完全に怪しいであります。この男、しょっぴく必要があります…か?
もう少し、話を聞いてからでも遅くあるまい。そう判断したラッキーは、さらに聞き耳を立てる。
「ほら、見てくださいよこの袋。びっちびちでしょ?」
「…うむ、何がはいっとるんじゃそれ」
「…見ますか?」
がらがらという音の後に、しばらくの沈黙。
「…これは…」
ネグレーヌのかすれた声が聞こえる。
証拠は十分だ。そう判断して、ラッキーは、ネグレーヌ商店に踏み込んだ。
「こらっ!お前、いったい何を取引しようとしているん…」
ネグレーヌ商店に踏み込んだラッキーは、言葉を失った。
そこにあったのは、大量のモロゴ石。
「な なんでありますか、これは」
力なくつぶやくラッキーであった。
男は次のように事情を語った。
事情があってモロゴ石を持って旅に出ること。
それだけではつまらないので、ある「掟」を自らに課したこと。
モロゴ石で袋がはちきれそうなので、モロゴ石用の袋を貸してほしい、
そうネグレーヌに頼んだこと。
「紛らわしいことはしないで欲しいでありますね…
第一、アイテム袋はひとりひとつ!これは鉄の掟でありますよ!」
「でもね、それで困るのはラッキーさんですよ?」
男は不適に言う。
「な なぜ私が困るでありますか?」
「まあ、後でわかりますって」
ギルドの個人ポストをしばらくごそごそと漁ったあと、明らかに入ったときよりも大量の荷物を持って出てきている。
――これは、何か怪しい取引なのでは?
グインギルドに勤める、ラッキーはその男の後をひそかにつけることにした。
男は、ネグレーヌ商店へと向かった。
どうやら男の職業はシーフの様子。
――ますます、怪しいであります…
ラッキーはひそかに、ネグレーヌ商店の前で聞き耳を立てることにした。
「だからね、ネグさん、何もギルド規定量以上の道具を持つわけじゃないんですって」
「そういうがのう、アイテム袋を二つ以上冒険者に渡すのは、ギルド規定で禁じられていることで…」
――完全に怪しいであります。この男、しょっぴく必要があります…か?
もう少し、話を聞いてからでも遅くあるまい。そう判断したラッキーは、さらに聞き耳を立てる。
「ほら、見てくださいよこの袋。びっちびちでしょ?」
「…うむ、何がはいっとるんじゃそれ」
「…見ますか?」
がらがらという音の後に、しばらくの沈黙。
「…これは…」
ネグレーヌのかすれた声が聞こえる。
証拠は十分だ。そう判断して、ラッキーは、ネグレーヌ商店に踏み込んだ。
「こらっ!お前、いったい何を取引しようとしているん…」
ネグレーヌ商店に踏み込んだラッキーは、言葉を失った。
そこにあったのは、大量のモロゴ石。
「な なんでありますか、これは」
力なくつぶやくラッキーであった。
男は次のように事情を語った。
事情があってモロゴ石を持って旅に出ること。
それだけではつまらないので、ある「掟」を自らに課したこと。
モロゴ石で袋がはちきれそうなので、モロゴ石用の袋を貸してほしい、
そうネグレーヌに頼んだこと。
「紛らわしいことはしないで欲しいでありますね…
第一、アイテム袋はひとりひとつ!これは鉄の掟でありますよ!」
「でもね、それで困るのはラッキーさんですよ?」
男は不適に言う。
「な なぜ私が困るでありますか?」
「まあ、後でわかりますって」
というわけで、モロゴ巡礼に出かけてきました。
ただ行くのもつまらないので、自分内ルールを設定しました。
それがこれだっ
・薬草は持たない
・開錠キットが切れるまで、延々死につづけてとにかく袋を埋める
・場所は熱砂
以上の条件で狩りはじめました。
「どうです、困るでしょラッキーさん」
「何がでありますか?」
「私が倒れたら、町まで運ぶのは誰ですか」
「…私でありますね」
「このごっつごっつしたアイテム袋を運ぶのは誰ですか」
「……私でありますね」
「困るでしょ?」
「困…る…であります…」
「ほらあ。ネグさん、ギルド職員が困ってますよ」
「そういわれてものう…」
「じゃあね、ちょっと耳貸してください」
「なんじゃ?」
「私ね、聞いちゃったんですよ」
「何をじゃ」
「最近ね、急に各地でモンスターが宝箱に鍵かけるようになったり・ゆ・う」
「…だ 誰に聞いたんじゃっ」
「コッチマンさんが…」
「あ あのアホ孫めっ! な なあ、このことはラッキーには…」
「じゃあ袋」
「…それはのう」
「ラッキーさーん」
「わかったわかったわかった、ラッキー、お前も大変じゃろうから、この男に袋貸してやってもよいじゃろ?な?」
「…しかたないでありますね」
そんなわけで何度かもラッキーさんにはお世話になりました。
死んで死んでまた死んで。
なんとか達成しました。みよ、この袋を!
「…半分くらい、高原ドロップじゃないですか?」
「うるさいなあこの偏食男。死ぬんだから仕方ないでしょう」
「死にすぎであります。10回は運んだでありますか?」
「…運んでくれたお礼にピーマンあげましょうか」
「いらないであります!もうこんな迷惑なことはやめて欲しいであります!」
「そうはいかないんだラッキー。これもグインギルド救助班に配属された不幸と思って諦めたまえ」
こうして、男の巡礼は終わった。
薬草を買わない分、お金が貯まった男の脳裏には…
「花カード」
その文字が、ちらり、とよぎっていた。
(つづく)
ただ行くのもつまらないので、自分内ルールを設定しました。
それがこれだっ
・薬草は持たない
・開錠キットが切れるまで、延々死につづけてとにかく袋を埋める
・場所は熱砂
以上の条件で狩りはじめました。
「どうです、困るでしょラッキーさん」
「何がでありますか?」
「私が倒れたら、町まで運ぶのは誰ですか」
「…私でありますね」
「このごっつごっつしたアイテム袋を運ぶのは誰ですか」
「……私でありますね」
「困るでしょ?」
「困…る…であります…」
「ほらあ。ネグさん、ギルド職員が困ってますよ」
「そういわれてものう…」
「じゃあね、ちょっと耳貸してください」
「なんじゃ?」
「私ね、聞いちゃったんですよ」
「何をじゃ」
「最近ね、急に各地でモンスターが宝箱に鍵かけるようになったり・ゆ・う」
「…だ 誰に聞いたんじゃっ」
「コッチマンさんが…」
「あ あのアホ孫めっ! な なあ、このことはラッキーには…」
「じゃあ袋」
「…それはのう」
「ラッキーさーん」
「わかったわかったわかった、ラッキー、お前も大変じゃろうから、この男に袋貸してやってもよいじゃろ?な?」
「…しかたないでありますね」
そんなわけで何度
死んで死んでまた死んで。
なんとか達成しました。みよ、この袋を!
「…半分くらい、高原ドロップじゃないですか?」
「うるさいなあこの偏食男。死ぬんだから仕方ないでしょう」
「死にすぎであります。10回は運んだでありますか?」
「…運んでくれたお礼にピーマンあげましょうか」
「いらないであります!もうこんな迷惑なことはやめて欲しいであります!」
「そうはいかないんだラッキー。これもグインギルド救助班に配属された不幸と思って諦めたまえ」
こうして、男の巡礼は終わった。
薬草を買わない分、お金が貯まった男の脳裏には…
「花カード」
その文字が、ちらり、とよぎっていた。
(つづく)
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COMMENT
モロゴがみんなこっち見てる!!
おかえりなさい♪
すんげ~!罰ゲームの域超えてるw
感動すら覚えました^^;
男はやるからには完遂しなければいけないと
死んだ爺ちゃんがよく言っていましたが、これはアッパレですねw
大沢親分も太鼓判押してくれるでしょうw
小さなものが無数に集まると生理的にある種の恐怖心を喚起する場合がありますが・・・
大量のモロゴ石にはなにかしら強い説得力があるような気がします^^;
しかし長い戦い試練お疲れ様でした、ラッキーさん♪
Σ( ̄□ ̄;)え?実験さんは?
とりあえず乾杯しときましょう~♪
すんげ~!罰ゲームの域超えてるw
感動すら覚えました^^;
男はやるからには完遂しなければいけないと
死んだ爺ちゃんがよく言っていましたが、これはアッパレですねw
大沢親分も太鼓判押してくれるでしょうw
小さなものが無数に集まると生理的にある種の恐怖心を喚起する場合がありますが・・・
大量のモロゴ石にはなにかしら強い説得力があるような気がします^^;
しかし長い戦い試練お疲れ様でした、ラッキーさん♪
Σ( ̄□ ̄;)え?実験さんは?
とりあえず乾杯しときましょう~♪
そこにモロゴはあるか?
記録拝見いたしました。
素晴らしい、もう修験者と呼ばせていただきます
後世の人はこの記録を読み、何が彼をここまでさせたのかといぶかしがるでしょう。
そしてこの苦行に駆り立てた情熱の元を知ろうとするでしょう。そして知るでしょう。
モロゴ石を背負い、熱砂の果てに彼は何を見、何を得たのかを。
もー、次のカケで負けたら自分もこうせざるをえないですね。
お疲れ様どしたぁ~
素晴らしい、もう修験者と呼ばせていただきます
後世の人はこの記録を読み、何が彼をここまでさせたのかといぶかしがるでしょう。
そしてこの苦行に駆り立てた情熱の元を知ろうとするでしょう。そして知るでしょう。
モロゴ石を背負い、熱砂の果てに彼は何を見、何を得たのかを。
もー、次のカケで負けたら自分もこうせざるをえないですね。
お疲れ様どしたぁ~
モロゴと踊れ。
おはよございます。
さすが実験様、すぺさるハイクオリティです!
氏んでも氏んでもなお立ち上がるそのド根性、
ヒロシもびっくり!!
ちょげーおもすれかったです⊂ニニ( ^ω^)二⊃
いっぱい頑張ったから花カード作っちゃえばいいとおもよYOU!
さすが実験様、すぺさるハイクオリティです!
氏んでも氏んでもなお立ち上がるそのド根性、
ヒロシもびっくり!!
ちょげーおもすれかったです⊂ニニ( ^ω^)二⊃
いっぱい頑張ったから花カード作っちゃえばいいとおもよYOU!
何を見てもモロゴを思い出す
終わったあと、モロゴはまたポストにしまいこまれました。
また蘇るかもね。はっはっは
最初、死んだ分だけ「あなたは街に送られた」画像を貼り付けようとSS取っていたのですが、
途中で憂鬱になってやめました。
すげー死ぬよ。だってヒールも薬草もないんだもん
>じみさん
かんぱーい 熱砂あついのでビール飲みたいっす!
>でぃっくさん
次の賭けは何にしようかな
ご参加お待ちしています
>えでんさん
花カード花カード
タンブEXくんが、25日で効果消失します。
多分ノーマルになっちゃうので、
効果切れ気味のGでもできるか花カード実験のためには、あと25日以内にはバンジーしなきゃっ
ということで今日はチョモくじに賭けなかったよ。
あと14000G。ためます。
また蘇るかもね。はっはっは
最初、死んだ分だけ「あなたは街に送られた」画像を貼り付けようとSS取っていたのですが、
途中で憂鬱になってやめました。
すげー死ぬよ。だってヒールも薬草もないんだもん
>じみさん
かんぱーい 熱砂あついのでビール飲みたいっす!
>でぃっくさん
次の賭けは何にしようかな
ご参加お待ちしています
>えでんさん
花カード花カード
タンブEXくんが、25日で効果消失します。
多分ノーマルになっちゃうので、
効果切れ気味のGでもできるか花カード実験のためには、あと25日以内にはバンジーしなきゃっ
ということで今日はチョモくじに賭けなかったよ。
あと14000G。ためます。